土を使わないで作物が育つ!? 水耕栽培って何?

投稿:べジッタ| 公開日:


水耕栽培

こんにちは。
水耕栽培どっとネット『野菜・植物情報局』のベジッタです。

植物に必要なのは肥えた土とたっぷりの太陽。
しかし今この常識を覆す栽培方法で作られている野菜があることを知っていますか?
それは「水耕栽培」
必須なのは水だけ。
太陽光さえ設備が整っていれば不要なのです。
いったいなぜ? どういう仕組みなの? 水耕栽培についてまとめました。

水耕栽培の仕組み

水耕栽培とは、土の代わりに必須元素を無機イオンの形でとかした溶液の中に酸素を送り込んだところで植物を育てる農法です。
見た目は水草のように水の上に農作物が浮いているように見えるでしょう。
今現在日本で水耕栽培されている農作物はレタス・小松菜・三つ葉といった葉野菜やイチゴ・トマト・パプリカなどの果菜類などがあります。
この中で最も栽培されているのはイチゴとトマトで、全水耕栽培の70%を占めます。
1985年に開催されたつくば万博で1万個もの実をつけたトマトが話題になったのを覚えてらっしゃる方はいるでしょうか?
あのトマトも水耕栽培されたものなのです。

水耕栽培のメリットは?

従来の土を使った農業は、天候に収穫が大きく左右されたり、自然災害で農作物がダメになってしまったりすることがあります。
また、何年も同じ土地に同じ農作物を育てていると、土が栄養不足になったり、その農作物に有害な病原菌や害虫が繁殖しやすくなったりして次第に生育不良になる連作障害がおこります。
水耕栽培は主に建物の中でおこなうので、天候に左右されることはありません。
また、溶液のPHや肥料濃度、液温などが生産者の手でコントロール可能なので、連作障害を引き起こすこともなく育てることができます。
植物にとっても土で育てるよりストレスが少ないので養分を効率よく吸収でき、成長スピードが速くなります。
さらにLEDを使えば太陽光もいりません。
「野菜工場」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは水耕栽培のメリットを最大限に生かして作られた栽培施設です。
建物内の清潔な環境で野菜が育てられるので農薬を使うこともなく安全でおいしい野菜が計画的に収穫できるのですね。
しかし、水耕栽培にはまだまだ問題もあります。育てられる野菜が限られており、特に根菜類はまだほとんど育成例がないのです。でもたくさんの研究機関が水耕栽培の未来を模索しているので、水耕栽培はこれからもどんどん発展していくことでしょう。

こんなところでも水耕栽培?

東と西を代表する商業施設、東京丸の内ビルディングとグランフロント大阪。
ここで水耕栽培がおこなわれていることはご存知ですか?
しかもファーストフードの店内で。
それが「サブウェイ野菜ラボ」です。
http://topics.blog.suntory.co.jp/002946.html
↑こちらサントリーの公式ブログで紹介されている「サブウェイ野菜ラボ丸ビル店」の様子

http://gigazine.net/news/20130423-subway-yasai-lab/
↑こちらは「サブウェイ野菜ラボグランフロント大阪店」の様子。

http://www.831lab.com/
↑サブウェイ野菜ラボのHP。

こちらで栽培されているのはレタス。
こちらの両店のサンドイッチにはもちろんこのレタスが使われています。
水耕栽培がもっと発展すれば将来はもっと自家製野菜を使ったレストランが増えてくることでしょう。

いかがでしたでしょうか? 水耕栽培によって将来私たちはより新鮮で安全な野菜をたべられるようになるかもしれませんね。